ArnoldでSSSを扱う際にはシェーダーだけでなく、ジオメオトリのアトリビュートも設定する必要があります。
今回はそのいくつかあるアトリビュートの中のひとつ、SSS Set Nameをご紹介します。
(↑の画像はサムネ用です)
SSS Set Nameとは?
SSSのシェーダーを設定している複数のジオメトリが交差するときに交差点が黒くなってしまうことがあります。
これを避けるのにSSS Set Nameを使います。
画像引用元:SSS Set Name - Arnold User Guideこちらは公式ドキュメントの画像です。
左の画像は球体と棒の交差点が黒くなってしまっているのがわかると思います。
右が設定されている画像で、黒ズミが取れていることがわかります。
多くの場合、左で出ている黒ズミはエラーに見えたり、暗くなって汚く見えたりして取り除きたくなると思います。
その場合にSSS Set Nameを設定してあげます。
SSS Set Nameの設定方法
アトリビュートの場所は↑の画像の通りです。
ジオメトリのShapeのほうにあります。
それぞれのジオメトリのSSS Set Nameの箇所に同じ名前を入力するだけで機能します。
名前はなんでも大丈夫です。(例 skinとか、アセット名とか)
SSS Set Nameを使ってレンダリングしてみる
キャラのモデルでレンダリングしてみるとどうなるでしょうか?
人のスキャンモデルの口内モデルをレンダリングしてみました。
ちょっとわかりにくいですが、左の画像は歯と歯茎の交差点を中心にオクルージョンのような影が少し入っているような感じで、右はそれが解消されています。意図したレンダリング結果にするためには必要な項目になりますので覚えておいてください。
それではまた次回!